JRグループ初の全国ダイヤ改定前日の3月12日、改定最大の目玉である青函トンネルを目指して、貨物、夜行特急の「一番列車」が東京、大阪、札幌から出発した。
旅客を乗せてトンネルをくぐる津軽海峡線の一番列車は13日午前7時半前、北海道・函館、本州・青森の両駅を出発。約1時間後、トンネル内ですれ違うが、これに先立って、営業列車としてトンネルに一番乗りするのがJR貨物のコンテナ列車(20両)で、12日午後3時すぎ、東京・隅田川駅を、出版物、菓子、ラーメンなどの雑貨を載せて出発した。盛岡、青森を経由して13日午前3時25分、トンネル内に入り、午前4時すぎ、札幌ターミナル駅発の上り貨物列車とトンネル内で行き交う。
この上り貨物列車は、12日午後9時37分、札幌市白石区大谷地のJR札幌貨物ターミナル駅を出発、東京都江東区の小名木川駅を目指した。ジャガイモ、タマネギ、鮮魚と、北国の味を満載して、13日午前4時すぎ、トンネルをくぐる。
さらに、東京と札幌をつなぐ新設の夜行特急「北斗星」は13日午後4時50分、東京をたつが、これより前に同じ夜行特急「日本海」が12日夕、大阪を出発。13日朝、トンネルを抜けて終着駅の函館に向かう。
また、全国のJR駅では12日夜から一斉に駅の時刻表の掛け替え作業が行われた。
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青函トンネルの開業と、青函連絡船の終航を翌日に控えた12日、北海道の南の玄関口・函館は、この歴史的転換を体験しようという観光客らで終日、ごった返した。270軒のホテルや旅館は、1万5千人余りの客でほぼ満室。
JR函館駅と近くの連絡船桟橋には、一番列車や最終連絡船の自由席に乗ろうという人たち約5百人が長い列をつくり、観光客も加わって駅周辺は夜遅くまで興奮状態が続いた。
開業当日、青函トンネルをくぐり抜ける列車は上下27本。また、連絡船は臨時便を含めて19便。列車の方は定員だけで計1万3千人、連絡船は1万8千人。合わせて最低3万人以上になる。

青函連絡船80年の歴史に幕を閉じて、一夜明けた14日朝、函館湾には、連絡船が集結した。桟橋は、前夜までのお別れフィーバーがうそのようにひっそりと静まり返り、乗組員らがなお行き先の決まらない船の掃除などに追われていた。
一方同日朝、上野発の直通寝台特急の下り一番列車「北斗星1号」(11両編成、定員236人)が青函トンネルを抜けて札幌駅に到着し、大歓迎を受け、北海道と本州を結ぶ主役の交代をはっきりと見せつけた。
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