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1988年ソウル大会


体操
体操

男子団体で「銅」 最終演技で逆転、池谷はゆかで「銅」


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体操・男子団体総合で3位になり、銅メダルを胸にかけた(左から)小西、山田、水島、佐藤、西川、池谷の各選手

ソウル五輪、第4日の9月20日、体操の男子団体総合で日本はソ連、東ドイツに次ぎ3位となり、前回ロサンゼルス大会に続いて銅メダルを獲得した。日本は不参加の1980年モスクワ大会を除き、56年のメルボルン五輪以後、五輪の団体でメダルを確保してきたが、最近の世界選手権では低迷続きで、ようやく復活を果たした。

日本は規定で3位につけながら、この日の自由演技では、中国、ブルガリアと三つどもえの激戦。5種目を終わって4位に落ちたものの、最後の種目のあん馬で西川大輔(大阪・清風高)と水島宏一(日大大学院)が10点満点をマークするなど高得点をあげ、3位のブルガリアを逆転した。4位には最終種目で追い上げた中国が浮上したが、日本に0.35点及ばなかった。ソ連は東ドイツに4.90点の大差をつける圧勝だった。

◇    ◇    ◇

日本の池谷が狙い通りにゆかで銅メダルを取った。

体操選手は繊細な神経の持ち主ぞろいだが、2日後に18歳の誕生日を迎えるこの高校生は、大舞台に欠かせないしたたかな勝負度胸も持ち合わせている。

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体操男子種目別決勝、ゆかで銅メダルを獲得、演技を終え観客に手を振る池谷幸雄

アジア・チャンピオンのベテラン李寧(中国)、今大会の個人総合優勝のアルチョーモフ(ソ連)ら先輩たちの演技をじっくり見たうえで最終8番目の出番だったのも実に幸いした。最初の月面宙返り(2回宙返り1回ひねり)では高さ十分ながら、着地でやや揺れた。しかしメダルを目指す意欲をはっきり示す思い切りのよさで次の技につないでいく。持ち前の助走のスピードに乗っての後方宙返り3回ひねり降り、が圧巻だった。

2日前の個人総合の時には、この3回ひねりの着地で大きく傾いたため9.900止まりだったが、今度は申し分なし。最後に、再度月面宙返りでつないで締めくくり、心配された着地も完ぺきに仕上げた。9.950はハリコフ、アルチョーモフ(ともにソ連)に次ぐ3位の高得点で楼雲(中国)と並ぶ3位。

「月面宙返りは着地でちょっと揺れたけれど、まあいいや、とその次からは思い切ってやった。3回ひねりはうまくいった。フイニッシュではほかの人たちみんなうまく決めていたから、よし、こっちも、と思って勝負した」と銅メダルを首からぶら下げながら、さほど興奮した色もなく話した。持ち点の9.900がもう少し上積みされていたら銅が銀に変わっていたかもしれないのに……。

(1988年9月24日)
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