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柔道
吉田秀彦、すべて一本勝ちで金 内また鮮やかに |
バルセロナ五輪は30日、柔道の男子78キロ級で吉田秀彦(新日鉄)が待望の金メダル。1回戦から決勝まで連続一本勝ちし、「日本柔道」の技の切れ味を発揮した。
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右足の5本の指が、畳をかむ。そのとき吉田は「何も考えていなかった」。ただ、「体が勝手に動いただけ」という。
こん身の力を振りしぼって左足を跳ね上げると、モリスは長髪を乱して宙に舞っていた。内また、である。男子78キロ級の決勝、残り1分25秒。日本待望の柔道チャンピオンは、6試合すべてに一本を取る鮮やかな勝ちっぷりだった。
放った内または、いったい何回あったろう。大外刈り、大内刈りなどを交えているとはいえ、この得意技のラッシュ。「あのこだわりが、いかにも頑固な吉田らしい」と母校・明大の原監督。
「天性」といわれる下半身のバネの持ち主。特性を生かすには内またが一番、と高校時代から技を磨いてきた。「これぞ日本柔道、という技を世界にアピールしてくれた」と山下コーチは絶賛した。
落ち着きぶりは逸品だった。1分3秒、場外際の赤畳に5秒とどまった、として「指導」を取られる。ポイント争いで先行されたわけだが、あわてなかった。49秒後、内またで「有効」を取り、逆転。といって、その後、守りの姿勢は見せていない。
「お前はチャンピオンじゃない。挑戦者なんだ」。コーチ陣からは、そうハッパをかけられていた。小川、岡田を含め、世界選手権者がバタバタ倒れていく。それを逆手に取っての励ましに、「日ごろは、のほほん。試合では別人」の勝負師は、みごとこたえた。
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