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1992年のニュース

地球サミット開幕 自然との共生、出発点めざす


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「人類共有の持続可能な発展」を掲げて始まった「地球サミット」の本会議

地球の恵みを犠牲にしすぎた経済社会のありようを問い直し、自然と共生する人類社会づくりの出発点をめざす「地球サミット」(環境と開発に関する国連会議)は3日午前10時(日本時間同午後10時)すぎから、リオデジャネイロ郊外にあるリオ・セントロ会議場で開会式を行い、12日間にわたる会議の幕を開けた。「人類共有の持続可能な発展」を掲げるこの会議に参加する政府代表団、首脳の数は発表されていないが、ほとんどの国連加盟国が集まり、4分の3以上は首脳が出席する見込み。全世界の首脳が一堂に会するのは初めて。

地球サミットは72年にスウェーデンで開いた国連人間環境会議(閣僚級)の20周年を記念して開かれる。開会式にはスウェーデンのグスタフ国王が列席、各国政府代表団、国際機関、非政府組織(NGO)代表ら2500人が出席した。

地球のための2分間の祈りのあと、ガリ国連事務総長が開会を宣言し、本会議の議長に開催国ブラジルのコロル大統領を選んだ。

ガリ事務総長は開会のあいさつの中で、「開発」という意味を広げなければならないと、「持続可能な開発」に加えて「惑星的視野に立つ開発」を提唱した。先進諸国の過剰開発、途上国の開発の遅れがともに環境破壊をもたらしているとの観点から、軍事費削減による資金を環境保護計画に活用するよう促した。こうした新しい開発戦略は、冷戦後、安全保障における軍事の役割が次第に低下し、地球規模の環境と経済分野の安全を図る「新集団安全保障」の考えに沿ったものだとの見方を示した。

3日午後から各国政府代表による一般討論がはじまる。これと並行して、サミットが採択する「環境と開発に関するリオ宣言」や21世紀への行動計画である「アジェンダ21」の詰めの交渉をする本委員会が開かれる。12、13の両日は首脳演説、13日夕に首脳による円卓会議を開く。

(1992年6月3日)

  ※92年6月4日の朝日新聞朝刊の記事をもとにしました。地球サミットは6月14日、「環境と開発に関するリオ宣言」などを採択して閉幕しました。日本の宮沢首相は、首脳会議に出席できませんでした。

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