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野球日本代表、銀メダルを獲得


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決勝キューバ戦で同点満塁本塁打を放った松中信彦選手

野球の日本代表は決勝でキューバと対戦、2連覇を狙うキューバの強力打線に打ち負け9―13で敗れた。「打倒キューバ」はならなかったが、正式競技となった前回の銅を上回る銀メダルを獲得した。3位は米国。

前夜の準決勝で112球を投げた杉浦(日本生命)に、先発は荷が重すぎた。1回、リナレス、キンデランに連続本塁打され、日本は立ち上がり3点のハンディを負った。日本投手陣は疲れで制球が悪い。6回には二番手木村(東芝)、三番手川村(日本石油)が続けざまに本塁打され、6―10。勝負はついた。

日本は4回、松中(新日鉄君津)の詰まりながらの中前安打で1点を返すと、5回は2死から福留(日本生命)の死球、高林(日本石油)の四球をきっかけに1点を加え、なお満塁。松中が左中間本塁打して6―6の同点にした。が、その後はキューバの力に突き放された。

序盤に6点もリードされて、日本得意の小技が使えない。そんな状況を4番の松中(新日鉄君津)が打ち破った。5回、二死満塁から、左中間へアーチをかけた。キューバの力に対抗し、日本もパワーで6―6の同点に追いついた。

「スライダーが来る」。松中は信じていたという。打ったのはスライダー。キューバ投手の配球を研究した成果だ。「最高にいい感触。このチームで戦う最後の試合だから、精いっぱいやった。決勝でいい思い出になる」と話す。

銀メダルに終わって、涙を流す選手はいた。しかし、どの顔にも悔いはない。さわやかな涙だ。準決勝で野球の本場・米国を破り、決勝で世界一のキューバとほぼ互角に戦っての銀メダルだ。

(1996年8月2日)
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