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景気はなんとなく明るさを欠き、「男の文化」にかげりが見え、「女性元気印」が目立った1996年。この1年を話題になった新語や流行語で振り返ってみると――。
ヒット曲の定番のようになった小室哲哉プロデュースの作品。その売れっ子アイドル安室奈美恵ファッションをまねた「アムラー」が街にあふれた。茶髪、日焼け、ミニパンツにブーツというスタイル。「チョベリバ/チョベリグ」の女子高生はミニスカートにルーズソックスが定着。携帯電話、PHSが爆発的普及を見せ、メッセージの出せるポケベルはいまや女子高生の必需品とか。みんなで写れば、それが顔写真シールになるプリント倶楽部(プリクラ)も人気。大人からお金をもらう「援助交際」経験者は4%という東京都の調査は世の親に衝撃を与えた。
バブル後もブランド漬けの生活を変えない「コマダム」も健在だ。女性に人気があるのは「キムタク」に代表される美少年たち。中年のオジさんの出番は「オヤジ狩り」の対象になることぐらいしかない。
夫婦関係にも微妙なかげりが。夫婦のセックスレスをテーマにしたテレビ番組「義務と演技」が話題を呼んだ。一方で渡辺淳一の新聞小説「失楽園」の結末を熟年族はかたずをのんで見守った。
他人への異常な関心と無関心。病的に対象人物をつけ回す「ストーカー」が日本でも現実のものに。一方、「パチンコ依存症」の母親に放置された子どもの事故も相次いだ。
「人間、頭より心ですよ」。IQ至上主義に息苦しさを感じてか、「EQ―こころの知能指数」がベストセラーに。「脳内革命」は公称4百万部。「患者よ、がんと闘うな」も反響を呼んだ。
食べ物では「ティラミス」「ナタデココ」に次いで「カヌレ」が登場。「友愛/排除の論理」の鳩山新党は「ソフトクリーム」と中曽根さんにひやかされたが、正念場はこれからだ。
近ごろ珍しくなったハングリー精神で人気を得たのがヒッチハイクの「猿岩石」。一部は飛行機を利用したことが判明し、ミソをつけたが。
何かと暗い話題の多かったことしだが、日本をうならせたのは「メークドラマ」だったろうか。首位から一時は11.5ゲームも離されながら、巨人逆転優勝の長嶋「ミラクル」は起きた。
最後は、ネコもしゃくしもの感のあった「インターネット」。来年はどんな展開をみせるだろうか。





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