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陸上競技
女子マラソン 有森裕子が銅メダル 「自分で自分をほめたい」 |
大会第10日の28日、陸上の女子マラソンで有森裕子(リクルート)は2時間28分39秒で3位に入り、92年バルセロナ大会の銀に続くメダル獲得となった。陸上の日本女子が二つのメダルを得たのは、有森が史上初めて。
有森は前回の経験と粘り強い持ち味を発揮。第2集団を走っていた30キロ過ぎから先頭のロバを追ってスパート。33キロ過ぎでワレンティナ・エゴロワ(ロシア)に抜かれたが、3位を守った。
優勝はエチオピアの伏兵ファツマ・ロバで2時間26分5秒。2位はバルセロナ大会優勝のエゴロワだった。
有森は、ゴールインするとトラックを1周。その後、ゴール付近に戻ると、小出義雄コーチと喜びをわかち合った。有森は小出コーチの妻と子どもが作ってくれたお守りを返し、「ありがとうございました」。ランニングパンツに縫い付けて走ったという。
記者会見で有森は「メダルの色はひとつ落ちたけど、ここ(五輪)に戻ってきて、もう1回メダルが取れました。予想以上の結果です」と、喜びを静かに語った。
予想外のレース展開だった。序盤はスローペースだと考えていたが、「ハイペースだったので、戸惑いました」。
17キロ付近で優勝したロバが飛び出した。全く知らない選手だった。「いずれ落ちて来ると思ってついていくのはやめた。まさかあのままいってしまうとは」。レース中、座骨神経のしびれで足の動きが悪いと感じていた。30キロ過ぎで銀メダルを取ったエゴロワに追いつかれ、抜かれた。追いつくことはできなかったという。「エゴロワがきたのは、予想通り。バルセロナと同じ状態になりました」。
終盤、ドーレに追い上げられた40キロ過ぎの下り坂で、小出コーチが有森に「逃げろ、逃げろ」と声をかけたが、「うそだと思った」。気がついたのはスタジアムに入ってから。観客が大歓声を上げ、後ろを見たら、ドーレがいた。「本当だと思って、焦りました」と笑った。
レースを終えて、「今はしばらく休みたい」。今後の人生のことは、それからのようだった。
有森裕子の話 終わりました。みなさんが支えてくれて、スタートラインに立てたのがうれしかった。私らしく、この後は何もない気持ちで、スッキリ走ろうと思った。メダルの色は銅かもしれないけど、終わってから「どうしてもっと頑張れなかったのか」というレースだけはしたくなかった。初めて、自分で自分をほめたいと思いました。
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