朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

どらくスペシャル

あのときの五輪
  • あのときの五輪トップへ
  • アトランタ大会トップへ

1996年アトランタ大会


1996年のニュース

O(オー)157の発生源 「カイワレダイコン」説で波紋


写真
厚生省の発表をきっかけに広まった「カイワレダイコン危険説」を打ち消すため、菅直人厚相はカイワレダイコンのサラダを食べてみせた

カイワレダイコンの可能性 堺市の給食で共通の食材

病原性大腸菌O(オー)157の食中毒被害で、厚生省は7日午前、首相官邸で開かれた対策関係閣僚会議に、大阪府堺市での原因究明調査の中間報告を提出した。この中で、食中毒の被害が出た小学校の給食メニューのうち、大阪府内の同一施設で生産された「カイワレダイコン」が各校に納入されていたことを初めて公表し、「原因食材とは断定できないが、その可能性も否定できない」と報告した。

厚生省の報告によると、堺市内の食中毒被害は発生状況からみて、中・南地区では7月9日、北・東地区では8日に原因となる食材が流通したと推定。共通の食材はパン、牛乳、カイワレダイコンで、カイワレダイコンは8―10日に同一の施設から各校に納入されたことが分かった。

 さらに、同じ時期に大阪府羽曳野市内の老人ホームであった食中毒で検出されたO157を調べたところ、遺伝子のDNAパターンが一致したため、両方の菌が「同一のものである可能性が非常に高い」と指摘。この老人ホームにも同じ業者のカイワレダイコンが納入され、9日の昼食のサラダに使われたことがわかった。

厚生省は、(1)牛乳は殺菌されている(2)牛乳、パンともに複数の施設から納入されているうえ、感染被害の発生分布と納入元の分布が一致しない――などから、牛乳とパンについては「原因食材とは考え難い」と指摘。カイワレダイコンについては「その可能性も否定できない」とした。

(1996年8月7日付夕刊)


カイワレ業界、国を提訴 O157犯人説で被害

病原性大腸菌O(オー)157による集団食中毒で、厚生省がカイワレダイコンが原因物質である可能性を指摘したことをめぐり、カイワレの生産者で作る「日本かいわれ協会」と加盟19社が2日、「菌が検出されていないのに『カイワレ犯人説』を公表されて被害を受けた」として、国に総額4億4千万円余りの損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

訴状の中で原告側は、厚生省の発表について、(1)カイワレ自体が菌で汚染されることはなく、堺市のケースで挙げられた業者の施設や製品からもO157が検出されていないなど科学的根拠がない(2)事実を正確に伝えず、カイワレそのものが危険であるかのような誤解を国民に与えた――などの点で違法だと主張。この結果、スーパーや青果市場が取引を停止したり、消費者が買い控えたりして被害が出たと訴えている。

(1996年12月3日付朝刊)


※カイワレダイコンの風評被害をめぐるこの訴訟は、2001年5月の判決では国の賠償を認めなかった一方、2003年5月の2審判決では、国の公表方法に過失があったとして、国の賠償を認める逆転判決が下されました。国はその後上告をしましたが、最高裁が04年12月、国の上告を受理しない決定をし、府内業者が提訴した別の訴訟(大阪高裁で国の賠償を認める判決、国が上告)とともに、国の賠償を命じた判決が確定しました。

前の記事へ 次の記事へ

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。