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シンクロナイズド・スイミング
日本、チームでも銀 「火の鳥」飛躍 |
シドニー五輪第15日の29日、シンクロナイズド・スイミングはチーム・フリールーティンがあり、前日のテクニカルルーティンで2位につけた日本が好演技で銀メダルを確保。デュエットに続き、二つ目の銀メダルとなった。
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7人が沈み1人を水の上に持ち上げた。米田祐子が後ろ向きに宙返りをした。赤い水着の8人は次から次へと技を展開する。速いテンポは生命体の進化を表す。故手塚治虫氏の漫画からとった「火の鳥」がテーマだ。中央の4人が火の鳥を見つける場面で演技は終わった。芸術点の掲示板に、四つの10点が並んだ。5人の審判のうち4人が満点だった。
アトランタ五輪のあと、日本は「スポーツ・シンクロ」の旗を掲げた。大きな体とパワーで世界をリードしていた米国、カナダを追い抜くための新しい理念だった。
「手が短くても、付け根から動けば長く見える。筋力をつければ背中も腰も大きく動く。何より必要なのは、びっくりするような動きの速さ」。金子正子・日本水連シンクロ委員長は言った。パワーだけ、女性らしさだけではない。スポーツ選手としての総合力を選手に持たせる。
「100分の何秒かを争う競技と同様に、運動能力が高い選手になってもらう」。井村雅代ヘッドコーチは決意した。
陸での戦いが始まった。98年夏、筑波大学の白木仁氏がチームに加わった。長野冬季五輪の日本スピードスケート代表のトレーナーを務めた人だ。白木氏はしつこいほどの柔軟体操や、筋力トレーニングでアスリートを作り上げていった。
「コーチに怒られて泣いた。泣くともっと、しんどくなった」。江上綾乃が振り返る。それでも井村ヘッドコーチは「スポーツ・シンクロ」が順位を上げると信じていた。
「挑戦した結果の銀です」。プールサイドで演技を見守った井村ヘッドコーチが、まだ水の中にいる選手たちに両手で丸印をつくった。鬼コーチの丸印は、精いっぱい演技した選手と、正しい方向性を示した自分たちへのねぎらいのマルだった。
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