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「久しぶりにクルマを楽しみたい」「でも国産車はちょっとね」。そんな熟年世代に、ヨーロッパの小さな車が人気を呼んでいる。価格的にもスペック的にも、手ごろな車種が増えたのも一因のようだ。クルマの魅力が凝縮された欧州車を、JAIA・自動車輸入組合の試乗会からいくつかピックアップしてみた。 |

「ゆったり静か」ではないベンツ
メルセデスCクラスは「小型車」とはいえないカテゴリだが、コンパクトな外観や運転のしやすさから、ベンツの入門車に最適とされている。今度のCクラスセダンは、二つの顔を持つ。いわゆる「ベンツの顔」をした「エレガンス」と、「スリーポインテッドスター」をグリル中央に大胆に配した顔の「アバンギャルド」のシリーズだ。今回、「アバンギャルド」のうち、V6、2.5リッターのC250アバンギャルドに試乗した。
外観はコンパクトながら、丸く張り出したフェンダーや、前方から切れ上がってくるウエストラインが、どことなく兄貴分のSクラスを思わせる。「アバンギャルド」の特徴であるフロントグリルはかなり押し出しが強い。グリル中央の大ぶりなスリーポインテッドスターから3本フィンが左右に伸びていて、スポーティーな印象。この顔がバックミラーに映ったら、迫力はあるかもしれない。
運転席に座ってみる。黒色で統一されたインストルメントパネルまわりは、落ち着いた感じだ。メーターパネルはシルバー。スポーティーさを演出しているようだ。
メーター類は中央にスピードメーターを大きく配置し、右側にタコメーター、左側に水温計と燃料計というオーソドックスな配置。スイッチやレバー類も迷わず操作できる。ちょっと高級な日本車を運転しているような感覚だ。
大人の男性4人で乗ったが、パワーは必要にして十分。スタートや、追い越し時の加速はスムーズそのものだった。積極的にシフトチェンジをして走らせれば、かなりスポーティーに走るだろうと思うだけのパワーの余裕が感じられた。
シートは適度に身を包むもので、想像以上にタイトだった。ヘッドクリアランスは良好とは言えず、身長約170センチの記者が座って、頭上にこぶし一つあるかどうかという程度だった。乗り心地はややゴツゴツという突き上げ感が感じられた。前後ともに225/45R17というサイズのタイヤを装着しているためかもしれない(エレガンスは205/55R16)。
「ベンツはゆったり静か」という意識で乗ると、面食らうかもしれない。ただ、こうした特徴は、「アバンギャルド」が見た目だけではなく、運転でもスポーティーな楽しさを味わえるということの裏返しでもある。ベンツの上質さを味わいながら、走りにもこだわりたいという向きには打ってつけのモデルと言えそうだ。
| 全長×全幅×全高 | 4,585×1,770×1,445mm |
| エンジン | V型6気筒 DOHC 2,496cc |
| 車両重量 | 1,550kg |
| 最高出力 | 150kw(204ps)/6,100rpm |
| 最大トルク | 245Nm(25.0kgm)/2,900〜5,500rpm |
| ハンドル | 右/左 |
| ミッション | 7速AT |
| 駆動方式 | FR |
| 定員 | 5名 |
| 車両本体価格 | 580万円 |

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