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どらくスペシャル

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欧州小型車の魅力

「久しぶりにクルマを楽しみたい」「でも国産車はちょっとね」。そんな熟年世代に、ヨーロッパの小さな車が人気を呼んでいる。価格的にもスペック的にも、手ごろな車種が増えたのも一因のようだ。クルマの魅力が凝縮された欧州車を、JAIA・自動車輸入組合の試乗会からいくつかピックアップしてみた。

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MINI Cooper S

ミニバンを卒業したあなたに


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MINI Cooper S

最初に買ったクルマは、1300ccの3ドアハッチバックだった。当時はまだ最初の子どもが小さく、それで十分だったが、子どもが増えて成長するにつれて4ドアセダン、ステーションワゴン、ミニバンと、より大きなクルマへ乗り継いできた。だが、大学生や高校生ともなると、一緒に出かける機会もめっきり減る。いまや3列シート8人乗りのミニバンは、無駄に大きいだけだ。そろそろ自分のためにクルマを選んでもいいのかな、と思う。MINI Cooper S(6AT)は、そんな自分のために買いたいクルマの有力候補だ。

試乗車のキーを受け取ると、それは丸い形をしていた。運転席のフロントパネル右上にキーを置き、少し押し込んでからキーのボタンを押せばいいのだが、やはりキーは「差し込んでひねる」ほうがいいと思うのは古い人間だからか。

このキーには走行距離や車台番号、初年度登録日、装備コード、重要な消耗部品の交換時期までの残りの日数、距離などが記録されているそうで、整備工場でキーからこれらの情報を取り出すことでよりスムーズなサービスが提供されるそうだ。

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丸いキー。これでドアの開閉、エンジンの始動・停止をするほか、クルマに関する情報も入っている

運転席に座ってまず驚いたのが、スピードメーターの圧倒的な存在感だ。なんでこんなに、と思えるくらい大きい。しかも、ダッシュボードの中央にでんと居座っている。「従来モデルよりもさらに大型化された」そうだ。もっと小さくても十分用は足りると思うのだが。カーナビをどこに付けるのか心配になったが、メーターの下に収まる(純正カーナビの場合)らしい。相方のタコメーターは、適正と思われるサイズで、ステアリング背後の見やすい位置に配置されているのが好ましかった。

初代のBMW MINIは、日本では2002年3月2日(語呂合わせでミニの日だそうだ)にデビューした。試乗車は2007年の2月にフルモデルチェンジされ、BMW版のMINIとしては2代目にあたる。外装にも相当の変更があるようだが、ぱっと見には初代とほとんど同じように見える。外装的にはキープコンセプトのフルモデルチェンジということなのだろう。

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ダッシュボードの真ん中にドーンと居座るスピードメーター

一方、中身は大きく変わった。Cooper Sには、BMWが新開発した1.6リッターの4気筒DOHCターボ・エンジンが搭載されている。最高出力が128kw(175ps)、最大トルクは600〜5,000rpmの回転域で240Nm。ターボチャージャーは、低回転域でもターボ・ラグが少ない仕様になっている。たしかにアクセルを踏んでもすぐに加速するので、ターボということを知らなければ自然吸気エンジンのように違和感がない。試乗車のミッションは6速AT。ステアリングにパドル・スイッチがあり、ステアリングから手を離さないでギアチェンジできる。

乗り心地はちょっと硬い感じがするし、ステアリングもだいぶ重い。しかし、運転そのものは圧倒的に楽しい。コンパクトな車体に、十二分なエンジン性能とキビキビとした操作性。MINIの運転感覚を「ゴーカート・フィーリング」というらしいが、それもわかるような気がした。

MINIはローバー時代からずっと気になっていたクルマだ。しかし、そのころのMINIではさすがに基本設計が古く、安全性や環境性能を考えると躊躇せざる得なかった。BMWのMINIになって、現代にふさわしいクルマになってくれた。

問題は価格だ。6速ATで308万円(税込。6速MTは295万円)。さすがに300万円を出すと、国産車なら相当なクルマが買えてしまうのが悩みどころだ。


【スペック】 MINI Cooper S
全長×全幅×全高 3,715×1,685×1,430mm
エンジン ターボチャージャー付 直列4気筒 DOHC 1,598cc
車両重量 1,210kg
最高出力 128kw(175ps)/5,500rpm
最大トルク 240Nm/1,600〜5,000rpm
ハンドル
ミッション 6速MT / CVT+6速AT
駆動方式 FF
定員 4名
車両本体価格 295万円(6MT) / 308万円(CVT+6AT)
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