根強いミニバンブームの影に隠れているが、団塊世代を中心に、スポーツカーの人気が復活の機運をみせている。とはいえ、環境にやさしいクルマが当たり前のいま、スポーツカーへの風当たりは厳しい。環境と走りの共存――走りを追求ながらも環境に配慮したクルマの開発が、各社の大きな課題だ。一方で、安全性や快適さ、高級感を求める動きもある。スポーツカーは将来、どんな方向に進化していくのか。
スポーツカーもハイブリッド時代へ トヨタ「FT-HS」
トヨタは、ハイブリッド型のスポーツコンセプトカー「FT-HS」を出展した。スポーツカーに多い前方エンジン後輪駆動システム(FR)を採用。V型6気筒、3500ccのエンジンにハイブリッドシステムを加え、走りだけでなく低燃費と静かさを求めた。
担当エンジニアの小林直樹さんは「団塊世代が子どもの独立や定年などを機にスポーツカーを買い求める動きを意識しつつ、フェアレディーZ(日産)やRX-8(マツダ)などに対抗できるハイブリッド型のスポーツカーを目指した」と話す。「最近はエンジンの動力性能が高いクルマよりも、低燃費ながらも走りを体感できるクルマが求められています。FT-HSは、エコに配慮したスポーツカーの新しい提案です」。数年後の実用化に向け、デザインなどを改良していくという。
| 全長/全幅/全高 | ホイールベース | エンジン | タイヤ |
|---|---|---|---|
| 4,325/1,860/1,290mm | 2,650mm | V6 3,500cc ハイブリッドシステム | 前・245/35R21 後・285/30R21 |
CR-Xの復活? ホンダ「CR-Z」
ホンダもハイブリッド型スポーツコンセプトカー「CR-Z」を出展した。新エンジン「i-VTEC」とモーターを備え、環境への負荷を軽くしながらも走る楽しさを盛り込んだ。ボディーデザインとネーミングからは、80年代に若い世代に爆発的な人気を呼んだ軽量スポーツ「CR-X」を思い起こさせる。こちらも3、4年後の実用化を目指している。CR-Xがハイブリッドで復活するとしたら、心が躍るファンも多いはずだ。
| 全長/全幅/全高 | ホイールベース | エンジン |
|---|---|---|
| 4,080/1,780/1,280mm | 2,500mm | ハイブリッドシステム |
高級ブランド「レクサス」から「LF-A」
環境や走りに加え、高級感を打ち出すクルマもある。トヨタの高級ブランド「レクサス」が出展した「LF-A」は、V型10気筒、5000cc以下の排気量を想定したエンジンを、軽量な炭素繊維強化プラスチックを使ったボディーが包み込む。
大排気量の2人乗りスポーツカーといえば、フェラーリやランボルギーニが思い浮かぶが、担当エンジニアは「あまり意識することなく、レクサスとしてこうありたいと願うスポーツカーを形にした」と話していた。
| 全長/全幅/全高 | ホイールベース | エンジン |
|---|---|---|
| 4,460/1,895/1,220mm | 2,605mm | V10 5,000cc以下 |

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