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お取り寄せをしてみたい、と思っても、「とにかくうまいものにめぐり会いたい」「ひと味違う食材を頼みたい」とあれこれこだわってみたいもの。お取り寄せ専門サイト「おとりよせネット」コーディネーターの花房美香さんが、どらく読者にぴったりの食材を選んでくれました。
お取り寄せのブームは、母によれば戦後何回かあったらしく、以前からおいしいものを食べたい人にはお取り寄せのたしなみがありました。向田邦子さんは、「う」の字のラベルを張った引き出しに、それまでのいただき物や自分で買っておいしかった物の連絡先をすべて入れていて、何か食べたいと考えると、その引き出しの中から選んだそうです。
最近流行のお取り寄せは、これまでとはまったく様相が変わりました。その要因として、まずは「流通の進歩」が挙げられます。宅配網が充実し、配送中に温度管理ができるようになりました。二つ目はもっと技術的な話として「急速冷凍の技術革新が進んだこと」。ホイップクリームなども保存できるので、洋菓子などバリエーションがものすごく増えました。そして、いうまでもなく「ネットの進化」です。この三つがここ10年で一気に整い、オーダーできる幅が飛躍的に広がって、多くの人の心をつかみました。
技術が進み、変わったお取り寄せも現れました。幻の鍋食材ともいわれるクエが紀伊半島で水揚げをされると、その情報がメールで届けられるお取り寄せのシステム。「数日後にはクエ鍋が食べられる!」と食材が届くまでのプロセスが楽しめます。一方、年末年始になると必ずネットでオーダーする北陸のお餅屋さんのおばあさんがお餅と一緒に送ってくれるのは、手書きの食べ方マニュアル。「今年もおばあさんは元気だったんだ」とほっとします。お取り寄せって味の楽しみだけではなくて、届くまでのワクワク感やおまけの楽しみもありますよね。
これからお取り寄せをしようと思っている方は、少人数家庭が多くなっているので、個食を豊かにしてくれる食材を注文してみてはいかがでしょうか。温度管理の技術が進歩しているので、常温ものより添加物を減らしたり、無添加にしたりして送ることもできます。
食の安全が特に問われるようになり、今後は販売元が、加工から完成までの履歴を管理するトレーサビリティーシステムを採り入れるなど、食材の情報をしっかり提供して、お取り寄せでも安心して買える環境が広がればよいと思っています。お店に行って手にとった時に得られる情報以上の内容がサイトに載る時代はすぐに来るでしょう。
鴨好きの私にとってはこれがナンバーワン。オーダーが入るたびに、鴨撃ち名人の主人が銃をかついで鴨を捕りに行くそうです。しかも、散弾銃の当たりどころによっては肉が傷むので、傷めないところで急所を狙うんです。鴨撃ちの大変さなどをサイトで知ると、スーパーで買う肉とは思いがまったく変わります。

生卵?とあなどることなかれ。これだけ黄身がおいしく、癖のない卵はありません。一気に6個食べたゲストがいたほど、黄身が通常に比べて2割ほど大きく、見た目が青いのもビックリ。地方で粛々と作られていましたが、ネットがなかったら決して知ることのなかった逸品です。

鮮度とネタにとことんこだわったサバをほどよい具合にしめてあり、着いたその日が賞味期限というお取り寄せ品。ごはんとサバの身が半々、肉厚だけれど生臭さがまったくありません。お寿司の酢具合と生姜(しょうが)の入り具合と、サバのしめ具合が絶妙で、こんなサバ寿司は見たことがありません。

大阪・豊中で有名なレストランの人気メニューが、いまのお取り寄せの技術で家庭に届くようになりました。おまけに塩にこだわっているのが面白い。食べ慣れたローストビーフに新たな魅力が加わります。

(更新日:2008年12月17日)





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