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戦後混乱期以降初めて、という「輪番停電」。私たちの暮らしにどんな影響が出るのだろうか。どんな備えをしておけばよいのか――。(2011年03月14日朝日新聞朝刊紙面より)
――停電で一番注意することは?
防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんによると、最も深刻な影響の一つは、非常時の通報。火事になっても火災報知機が鳴らない可能性がある。また、停電でエレベーターが止まり、閉じ込められる人も出るかもしれない。できるだけ階段を使おう。無用な混乱を避けるためにも、ビルやマンションの管理者は、入居者に停電の影響を告知したほうがいい。渡辺さんは「とにかく火事だけは起こさないよう注意して」と呼びかけている。
――停電で火事?
停電の前には必ずアイロン、ヘアドライヤー、トースターなどの熱機器のプラグをコンセントから抜くように心がける。スイッチが入ったままの熱機器が停電が終わった後に再び加熱し、火災が起きることもある。電気が復旧してから、どの電化製品の電源が入ったか確認することも大切だ。
――水道やトイレは?
厚生労働省によると、給水場が停電すると断水する可能性があるという。また、バックアップ電源がないマンションなどでは、水をくみ上げている給水ポンプも止まり、断水するかもしれない。水洗トイレも使えなくなる。浴槽に水を張ったり、やかんや水筒にくみおきしたりしよう。
――そのほか、住まいでの注意点は?
停電すればオートロックや自動ドアも動かなくなるから注意が必要だ。オール電化住宅では、炊事もできなくなり、湯も沸かせない。アウトドア用ガスボンベやカセットコンロを準備しておいた方がいい。このほか、風呂だきにガスを使っていても、操作に電気を使っている家では、風呂を沸かせなくなる場合がある。
――まだ、寒いしね。
エアコンなどの暖房が使えなくなることによる寒冷対策も必要になりそうだ。体が冷えるのを防ぐポイントは、首、腹、足の3カ所。ネックウオーマー、腹巻き、大きめの靴下の重ねばきをするといい。
――冷蔵庫の電源も切れるけど?
3〜4時間程度なら、ドアを閉めた状態ならばダメージは少ない。でも食事支度と重なる時間帯に停電した時など、頻繁に開け閉めせざるを得ないと、庫内の温度は上がってしまう。食品の傷みが心配だ。
――どうしたらいい?
節約アドバイザー矢野きくのさんは「フリーザー内で冷凍した食品類は、なるべく保冷剤を入れたクーラーボックスに移し替えておくのが望ましい」と話す。もともと、冷蔵庫の庫内を冷やし過ぎにしている家庭が多いが、節電面でも無駄だ。
――電話やネットは?
固定電話は、プッシュ式の大半や、電話機の親機がコードレスの場合、119番、110番通報も含めて通話ができなくなるおそれがある。インターネットも停電中は利用できなくなりそうだ。家庭内に設置しているインターネット関連機器に電気を使っているためだ。矢野さんは「震災に関する情報源としては、携帯ラジオがいい」と言っている。





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