朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

どらくスペシャル

冬の味覚@築地
  • バックナンバー

クエ  - 幻の魚クエ 究極の味を引き出す目利きと熟練の技 -

  • ページ1
  • ページ2
  • ページ3
  • ページ4

築地市場・仲卸のプロがクエを語る

余すところなく、何もかも食べられるクエ

写真
クエのうろこ引き

クエの魅力はなんといっても味にある。あまり動き回る魚ではないので、しっかりとアブラがのっており、鍋や刺身で食べると絶品だ。旬は秋から冬。焼いても、煮付けても、揚げてもおいしい。さらに、プロの目から見ると、身が硬く、身持ちがいいことも大きな魅力となる。魚なのでもちろん鮮度は大切だ。しかし生け締めしてすぐ食べるより、2、3日たったほうがおいしいというのがクエの特徴だ。アブラが出てきて身質がおいしく変化する。したがって、たとえば年末年始にハイシーズンを迎える旅館では、正月明けまで使える非常に便利な魚となる。また、技術のある料理人にとっては、余すところなく何もかも食べられる食材というのも魅力となる。内蔵やうろこはもちろん、「えら」を食べることが出来るのは、アンコウとクエぐらいではないだろうか。

藤田さんはかつて、クエを売っていても食べたことはなかった。初めてクエを売ったのは20数年前だが、自分で食べたのは15年前。売るばかりで食べなかったのは、あまりにも値段が高かったから。切り身にして売るといったスタイルはなかったため、とても手が出なかったという。

大きな失敗から得た教訓

写真
「カネフジ」店頭のクエ。売り先が決まっているので、実際は氷詰めにしてしまってある。

クエを長く扱ってきた藤田さん。今まで一番思い出に残るエピソードは1980年代から始まったバブル経済期に経験した失敗だ。なんと50〜60キロ級のクエを8本ほしいという注文が入った。お金はいくらでも払うという豪気な注文だ。しかし、とれない。どうしても2、3本しかそろえることができない。困っていたところに熊本の業者から、中国沿岸で大型のクエがとれているという情報が入った。すぐに輸入したが、実際にものを見てみると、臭いが強くて使い物にならない。鍋ならまだしも、刺身では商品にならないものだった。結局格安で得意先に納めることになり、大もうけどころか大損する羽目になってしまったという。「モノがよければお金はいくらでも出す」というようなお客様は、逆に悪いモノだとどんなに安くてもだめなのだ、というのが教訓になっている。

藤田 政彦さん
店頭で、客に説明をする藤田さん

プロフィール

1959年生まれ。大学紛争中に休講が相次ぎ暇なので、市場でアルバイトをしたのが業界に入るきっかけ。在学したまま老舗(しにせ)企業の二代目が始めた企業に就職。1986年に藤田水産として独立。 将来は南の島に移住して、釣りとゴルフをするのが夢。

<次は新進気鋭の料理店長がクエを語る>
前のページへ次のページへ
画面トップへ

  • ヘルプ
  • サイトポリシー
  • お問い合わせ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護方針
  • 広告出稿
  • 会社概要
  • このサイトについて

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。