「人口増や経済成長を抑制しなければ、人類と地球との関係は100年以内に破綻してしまう」。全地球的な問題を考える民間のシンクタンク「ローマクラブ」が1972年に発表した最初の報告書「成長の限界」で指摘した内容が、世界に衝撃を与えた。
同年、スウェーデンのストックホルムで世界114カ国が参加し、「国連人間環境会議」が開かれた。国連として初めて環境会議に取り組む会議となった。
砂漠化への関心が寄せられるようになったのも、このころだ。サハラ砂漠の南側の地域では大規模な干ばつが発生。砂漠化の原因には、気候の変動をはじめとする自然的要因と、過耕作、過放牧などの人的要因のふたつがある。どちらが原因だとしても、一度砂漠化してしまうと、元に戻すためには膨大な費用と労力が必要になる。77年に砂漠化防止会議が開催され、国際間協力が始まったが、大きな成果をあげるには至らず、今も砂漠化は進行している。
79年には、「国境を越える大気汚染」に関する条約が国連欧州経済委員会において締結された。北欧の酸性雨の原因がイギリスなどの工業国から飛んできた汚染物質であることをスウェーデンの科学者が指摘していたことがきっかけだった。
※本ページのテキスト・図版・写真は『気候変動+2℃』より抜粋して構成していま す。
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。