1985年、イギリスの科学者ジョセフ・ファーマンらが南極上空にオゾンホールが存在することを発表。この現象がフロンガスの増加と関係していることを指摘した(南極上空のオゾンの量が少なくなっていることは82年に日本の南極観測隊が発見している)。
フロンガスによるオゾン層破壊のメカニズムは、その10年近く前にアメリカの科学者シャーウッド・ローランドとマリオ・モリーナの2人によってすでに解明されていた。彼らは、冷蔵庫の冷却ガスやスプレーの噴射剤として使われていたフロンガスが、たとえ少量であってもオゾン層を破壊する能力を持つことを指摘。このメカニズムは多くの科学者によて実証され、社会的にも大きな反響を呼んだ。
ジョセフ・ファーマンらによる南極でのオゾンホール発見は、このことを裏付ける決定的な証拠となり、オゾン層破壊物質の生産と消費を規制する国際的な取り決め、モントリオール議定書(87年)の採択につながった。
その後、95年には、フロンガスは生産も消費も全廃されるにいたった。しかし、すでに使われたフロンガスは大気中に残っているため、今もオゾン層は毎年発生している。
※本ページのテキスト・図版・写真は『気候変動+2℃』より抜粋して構成していま す。
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