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エコーる・カフェ Let's 社会参加

世界一流の科学者を助け、野外調査に参加する。アースウォッチ・ジャパン

砂漠に植樹をするなど、直接的な自然保護活動を行うNPO(Non profit Organization=民間非営利組織)は世界に数多くあるが、自然や動物を研究する科学者をサポートすることが目的の活動は少ない。アースウォッチは、1971年アメリカ・ボストンで発足。広く一般の人々からボランティアを募り、野外で困難な調査研究を行なっている世界中の科学者を支援し、人類の持続可能な未来のために貢献しようという活動だ。お金を寄付するだけではつまらない。自ら現地に足を運び、時間と労力を研究者に提供する。

ボランティアに特別な技術を要求しないことから、大勢の支援リピーターが世界中にいることで知られている。誰でも野外調査に参加でき、世界一流の科学者の手ほどきを受けながら作業を行い、「地球のいま」を体感できる。

ボランティア参加の方法は、自分が興味を持ったものを、アースウォッチが支援している研究プロジェクトから選び、研究分担金を支払って、それぞれの活動に参加する形。旅行会社のボランティアツアーとは一線を画し、研究現場へは自らが手配して行かなければならないし、費用も自己負担だ。逆を言えばまったく自由なわけで、どんな手段で現地に行ってもいい。中には自転車で大陸を横断してくる人もいるし、カヤックをこいで海峡を渡って来る人もいる。プライベートな旅行の合間に1週間のボランティアを組み込む人も多い。

プログラムの一例を紹介しよう。

アメリカ・ワシントン州、サン・ファン島で行われる「オルカ」プログラムは、島周辺にサケの群れを追って出没するオルカ(シャチ)をわずか数メートルの距離まで迫り、彼らの行動を船の上から観察・撮影・記録する。オルカは背びれの形で個体を識別することができるため、「今年はジャックが帰ってきた」といった感じで生態を記録していくのだ。1回の参加者は15名程度で期間は約10日間。世界各国から集まったボランティアが研究者たちの施設で共同生活をしながら、友好も深めていく。技術的な指導は研究者やそのもとで働く学生スタッフが教えてくれる。

そもそもオルカは獰猛(どうもう)な海のハンターなどと誤解されがちだが、イルカやアシカなどを捕食するのは広い海域を移動しているオルカで、この調査地のオルカを含め、同じ海域に定住しているオルカはサケなどの魚を食べている。イルカよりも高いとされるその知能も、畏怖(いふ)の対象になってしまい、絶滅が危惧(きぐ)されるほどに捕獲されてしまったのだ。「人もオルカもすべてが地球の一部なのであり、すべてがつながっているということにあらためて気づかされた旅でした」と参加者は口をそろえる。

地球上の多様な生命の保全の重要性を実感できるというアースウォッチ。若者から中・高年まで多くのボランティアが参加している。

  • 名称:特定非営利活動法人 アースウォッチ・ジャパン EARTHWATCH JAPAN
  • ホームページ:http://www.earthwatch.jp
  • 住所:〒102-0075 東京都千代田区三番町24-25 三番町TYプラザ 5F
  • 電話番号: 03-3511-3360
  • E-Mail:info@earthwatch.jp
  • 生かせる知識・技術:旅行会話程度の英語力(必須ではない)

(更新日:2006年12月14日)

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