
炭の種類には、大きく分けて1000℃以上の高温で焼いた「白炭」と600℃前後で焼いた「黒炭」の2種類があるが、最近では竹を焼いた「竹炭」の需要が多い。備長炭に代表される白炭は非常に堅く、断面には銀褐色の光沢がある。一方、黒炭は断面に菊の花のような割れ目があることから「菊炭」または「菊花炭」とも呼ばれ、やわらかい。「竹炭」は燃料としては生産されていなかったが、扱いやすく、見た目にもきれいなうえ、木材炭よりも気泡が多いため、消臭、除湿、吸着力に優れている。
道祖土さんによれば、「置く場所や用途によって、3種類の炭を使い分けるといいですね」とのこと。そこで、生活に炭を採り入れるための目安や方法について、具体的に考えてもらった。
道祖土さんの提案は、備長炭(白炭)、黒炭、竹炭の3種類を同量程度、合わせて3キロほど用意し、用途や場所別に使い回すこと。
「まず、ご飯や飲用水など口に入れるものには、新しいものを使うこと。くずれにくい備長炭がいいでしょう」というわけで、備長炭のうち500グラムを飲用水や炊飯用にする。入れる量は、直径2センチ×長さ5センチくらいの備長炭を、水なら2リットルに4、5本、米なら2合に3本ほど。水洗いして煮沸し、天日に干してから使う。「1週間ごとに洗って天日に干すと繰り返し使えますが、3、4か月使うと効果が落ちるので、消臭や除湿用の置き炭として再利用します」とのこと。 風呂用には、備長炭と竹炭を混ぜて500グラム程度をネットに入れてバスタブに沈めておくと、水が浄化され、遠赤外線効果で体が温まる。水を切ってよく乾かして天日に干せば、3、4か月は繰り返し使える。
下駄箱、トイレ、押し入れ、クローゼットなど、臭いや湿気が気になる場所には、菊炭と竹炭を同量ずつ用いる。菊炭は柔らかく、くずれやすいので湿気や臭いの気になる戸棚の中などに使うのがポイント。シンク下や冷蔵庫には、菊炭と竹炭に加え、酸性の臭いに強い備長炭を多めにする。リビングには、備長炭と竹炭を置く。それぞれの分量は100〜150グラム程度だ。水洗いして天日に干せば繰り返し使えるが、置き炭の効果が持続するのは半年ぐらい。
その後は、「バーベキューなどで燃料として消費するか、プランターの中に入れておけば、土がきれいになって植物の生育がよくなります」とのこと。最後まで使い切ることができるのも、炭の長所だ。

いい炭の見分け方は、専門家でもなかなか難しいといわれる。買う場合には、少し赤みがかった未炭化の炭や、表面にタール分が付着している炭などは避けたほうがいい。
大切なのは、炭の使用目的に応じて、
1.どのような木を使っているのか
2.産地はどこか
3.何度で炭化しているのか
を確認すること。
紀州備長炭・土佐備長炭・日向備長炭に代表される、いわゆる「ブランド炭」を購入するのもひとつの方法。 インターネットで購入する際には上記に加えて、炭について詳しく説明しているところが信用できる。炭製品を買うときも同様の注意が必要。
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