快適で便利な生活スタイルをすっかり変えてしまうことはできない。でも、環境にも家計にも優しい方法があればいいなと思っているあなた。少しの工夫でお得に暮らしているある夫婦を紹介しよう。普段の生活をちょっと見直すだけでできる、簡単エネルギーダイエットを実践している。さらにもう少しエコライフを進めたい人のために、発明家の藤村靖之さんに、楽しく使えて環境にあまり負荷を与えない製品を教えてもらった。
商社に勤務する天野清彦さん(56)と専業主婦の晴子さん(55)。40代で家を新築した際に、晴子さんの提案で、無理なくできる家庭のエネルギーダイエットを始めた。当初は照明がこうこうと輝いている家が好きだ、と不満をもらした清彦さんだったが、今では誰もいない部屋の電灯を消す役に徹している。そんな夫婦の休日の過ごし方を見ながら、実践している省エネ策をチェックしてみた。(算出額は、省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より)


7:30
起床後、二人で健康のために30分散歩。
8:30
朝食。
9:00
洗濯(1)と掃除。
10:00
夫は釣り道具の手入れ、年に10回程度、仲間と一緒に渓流釣りに行くのが楽しみ。
妻は庭の手入れ、春はハーブティー用のカモミールを植える予定。
12:00
昼食。
14:00
二人で買い物に行く。(2)
16:00
近くに住む娘夫婦と孫が遊びにくる。
18:00
娘夫婦、孫と一緒に鍋を囲んで夕食。(3)
21:30
清彦さん入浴。続けて晴子さんも入る。(4)
22:30
身体がぽかぽかしているうちに就寝。(5)

(1)洗濯は3日に1回まとめて、風呂の残り湯で洗う。
⇒容量6キロの洗濯機に4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う場合では、後者は年間で電気代約130円、水道代約3820円、計約3950円のお得。

(2)30分以内なら歩いて行く。買い物にはマイバッグを持参。食料品は、詰め込み過ぎないように注意している。
⇒冷蔵庫にものを詰め込んだ場合と比較すると年間電気代約960円の節約。冷蔵庫は壁から適当な間隔に設置している。上と両側が壁に接している場合と比べて年間電気代約990円のお得。

(3)野菜の下ごしらえは電子レンジを上手に使う。鍋を家族で囲んで食べると部屋も暖かくなり、話もはずむ。
⇒根菜類(ジャガイモ、大根など)の場合100グラムを1リットルの水に入れ沸騰させて煮る場合に比べ、電子レンジを使うと年間のガス代と電気代の差額約930円のお得。
暖房を1日1時間短縮すると、年間電気代約900円のお得。
(4)清彦さん、晴子さんと続けて風呂に入り、さめないうちに床に入る。
⇒さめたお湯(4.5度程度の低下)を追い炊きする場合に比べ、年間でガス代が約5690円のお得。

(5)寝る前は主電源を切る。
⇒家庭で消費する電力のうち、年間約1割が待機時消費電力といわれている。

経済的な必要性から始まったエコライフだが、天野さん夫婦は、「車に乗らないで歩くようにしたせいで、季節感を感じられたり、健康になったりした気がします」。ほどほどの快適さが身体にも環境にも良いようだ。
地球温暖化などの要因となる二酸化炭素(CO2)を自分の家庭でどれくらい出しているかを知るために、環境省の環境家計簿「Ecocho(えこ帳)」を使ってみたい。
電気、ガス、ガソリンなどの使用量を入力すると、毎月のエネルギー使用量とそれに伴うCO2排出量を記録していくことができる。全国家庭の平均値と比較することもできる。

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