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エコプロダクツ物語

風で織るタオル、人気の秘密は?

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風で織るタオル――日本一のタオルの産地、愛媛県今治市にある池内タオルは、風力発電を活用したタオル作りを始めて5年になる。それまでも環境に配慮した商品づくりに取り組んできたとはいえ、電気代が高い風力発電の導入に踏み切るのは、容易ではなかったはず。きっかけは何だったのか。風が織りなすタオル誕生までの物語と、その人気の秘密をさぐった。

風で織るタオルの誕生

池内タオルは2002年1月、風力発電でタオルを織り始めた。工場の敷地内に発電装置があるわけではない。「グリーン電力証書」というものを活用して、風力発電を取り入れたのだ。

グリーン電力証書とは、風力、太陽光などの自然エネルギーで発電された電力を、企業や個人が利用できるシステム。

池内タオルは、このシステムを運営する日本自然エネルギーと契約し、年間に必要な電力量40万キロワットの風力発電を委託。それを受けて日本自然エネルギーが、実際の発電を秋田県の能代風力発電所に委託、要請し、グリーン電力証書が発行された。

池内タオルが実際に使う電力は、地元の四国電力から供給されるが、グリーン電力証書により、それが能代風力発電所の電力とみなされる。

グリーン電力証書の仕組み図

※風力発電による電力は、風力発電所の地元で使われる。
日本自然エネルギーのホームページ:http://www.natural-e.co.jp/

なぜ風力発電を採り入れたのか

グリーン電力証書
バスタオル1枚を作るためには約1キロワットの電力を消費する。火力などで1キロワットを発電すると、425グラムの二酸化炭素が発生する(電気事業連合会、2005年実績)。風で織ることによってそれをゼロにできる。
ちなみに1世帯あたりの二酸化炭素排出量は年間3360キログラムだ(環境省、2004年)。

自然エネルギーは、発電の際に地球温暖化などの要因となる二酸化炭素を排出しない。ただ、火力発電などに比べてコストは高くなる。そのコストの差を補い、自然のクリーンな発電を増やすための仕組みがグリーン電力証書だ。

池内タオルは今まで通り電力会社へ電気料金を支払ったうえに、風力発電の委託料を払っている。なぜ高い料金を払ってまで風力発電を採り入れたのか。

社長の池内計司さんは「きれいな電気で織ってほしい、との要望にこたえた」と話す。ISO14001(国際規格の環境マネジメントシステム)を1999年に取得したことで、池内さんは環境会議にたびたび出席することになった。そこで知り合った人たちは、熱心なエコロジストだったという。その提案や要望に積極的に対応した。

池内さんは最初、自家発電を模索した。しかし2001年夏、朝日新聞紙上でグリーン電力証書の存在を知り、すぐさま日本自然エネルギーにメールを出したという。

日本自然エネルギーも中小企業向けの小口売電を検討している最中で、池内さんの要望を聞き、すぐにシステム導入に動いた。夏季休暇明けに打ち合わせ、決定を下した。

風力発電を採り入れると電気代は2割増になるが、1999年から電力節約に努めた結果、すでに2割強の消費電力削減を実現していた。

その後、2001年に環境方針を見直した際、電力のグリーン化をテーマに設定し翌年、実行した。

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