京都議定書発効から1年以上が過ぎ、こんな疑問をもつのはナンセンスかもしれない。しかし「本当に温暖化しているのか?」と疑っている人は少なくないだろう。1960〜1970年代に「地球は氷河期に向かっている」という議論が盛んだったことを知っている世代には、特にその思いが強いかもしれない。
まず、いつの時代を起点に温暖化といっているのか。IPCCの第三次報告(2001年)では、140年前に比べて地球の平均気温は約0.6度(±0.2度)上昇したとされ、過去1000年で1990年代はもっとも暑い10年間だったとされる。いくつかの気候モデルをもとにしたシミュレーションでは、2100年には1.4 〜5.8度上昇すると予測している。
しかし地球は45億年の歴史の中で、寒冷化と温暖化を繰り返してきた。たかだか1000年前や140年前を起点としたデータに、どれだけの信憑性があるのか。万年単位で考えれば、むしろ地球は寒冷化に向かっていて、そちらの方こそ本当の危機だという異論もある。
また、「コンピュータ・シミュレーションをもとにした、絶対確実とは言い切れない予測に過ぎない」という意見があることも事実である。極論すれば、今の地球とまったく同じ条件の惑星を500くらい調査して同じ結果が出なければ、少なくとも「科学的真実」とはいえないのではないか。
近年、科学的データをベースにした検証が盛んに行われ、非常に多くの科学者が真摯に温暖化の傾向を示している。一方で、温暖化傾向が過去数万年単位で繰り返されてきた地球の気候変動の一部にすぎないという科学者もいる。
みな温暖化はウソであってくれと願っている。だからこそ、温暖化を警鐘する科学者と同様に、科学的な検証をもって「温暖化」を否定する議論が出てきて欲しい。
異論反論は無数にあり、科学的な検証もあれば、情緒的議論に傾いているものもある。これほど議論が沸騰する理由は、環境科学が数学や物理と比べてはるかに未熟な科学だからだ。1962年の『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)、あるいは1972年の「ローマクラブ報告」を元年とすれば、わずか30年から40年の歴史しかもっていないのだから。
しかし、ふたつだけ言えることがある。ひとつは、二酸化炭素は温室効果ガスであること。もうひとつは、私たちが生きているこの時代は、人類の歴史10万年の中でも、特異な時代だということだ。石器時代や青銅器時代と同様に名前をつけるなら、今は「化石燃料時代」だ。限られた化石燃料を使用できるのは、1800年から、せいぜい2300年頃までと言われている。貴重な化石燃料をどう使うのか。二酸化炭素をさんざん排出して、地球の温度を最大で5.8度高めるだけだったなら、数千年後の歴史の教科書に、「化石燃料時代の人類は、環境に対する配慮に欠けていた」などと書かれるかもしれない。
「みんなで止めよう温暖化」を合言葉とする、地球温暖化防止のための国民的プロジェクトです。暮らしの中で誰もが出来る「6つのアクション」から身近なものを実践すれば、あなたにも温室効果ガスを削減することができます。
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