
白神産地の原生的なブナ天然林が1993年、屋久島などとともに日本で初めて世界遺産に登録された。
登録された地域は、核心地帯と緩衝地帯に区別される。秋田県側の核心地帯への入山は全面禁止だが、青森県側からは届け出れば入山可能だ。工藤さんら「目屋マタギ」のように、白神は昔から人との関わりが深いためだ。
白神には、観光地のような雄大な景色はない。広大なブナ林に、多種多様な動植物が生育している。白神を1人で散策するにも、エコガイドと入山するにも、白神ライン沿いの暗門の滝入り口近くにある「アクアグリーンビレッジAMON」が拠点になる。レストランやキャンプ場もある。
ここがスタート地点の「ブナ林散策道」は1時間ほどの所要時間だ。また、暗門の滝から渓流沿いに3つの滝を巡るコースは2時間かかる。津軽峠から高倉森と呼ばれる山頂を経由してAMONに至る4時間コースもある。津軽峠の近くには樹齢400年のブナの巨木「マザーツリー」がある。
工藤さんらに案内してもらえれば、彼らしか知らない道から、カツラの巨木などを見るコースもある。沢登り用の身支度をしていれば、さらに奥の山に入り、ヤマメやイワナなど、清流にしか住まない魚を見ることもできる。
2004年には、白神が世界遺産に指定された地域が鳥獣保護区に指定された。工藤マタギはクマ猟ができなくなり、長年のマタギの歴史に終止符が打たれた。
工藤さんらマタギたちは、「エコツアー」を通して山の慣わしを人々に伝えようとしている。
白神マタギ舎ホームページ:http://www.geocities.jp/matagisha/contents.html
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